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2010-02

大江洋服店 Lot4401XX

*ブランド名:大江洋服店
*モデル名:Lot4401XX
*生産国:日本 愛知県
*素材:コットン100%国産ブロークンデニム
*年代:2008年12月

今更紹介するのは何故だろう?単純に忘れていただけだ・・旧ブログで部分的に紹介はしているがあらためて全貌を紹介します。
完全オーダーメイドでジーンズを生産するブランドにして工房、大江洋服店は既存のブランドと違い岡山のメーカーに生産を依頼する訳ではないし、アパレルメーカーから独立した経験者やメーカーですらない。
個人が溢れんばかりの情熱と探究心の虜になりジーンズを自作する事からスタートしミシンを揃え、生地を揃え、型紙を研究し、縫製、ディティールと枯れる事のない精進の果てに到達したのが大江洋服店と云う形である。
だがそれさえもゴールでなくスタートであり日々、進化し続けるジーンズと作り手の姿勢は忘れていたレプリカジーンズ誕生の起源に位置した”人の感情”と同じだ。
そう単なる感情こそが逸品を生み出す起源であり尽きる事のない謎を追い求める向上心を維持する最大の理由だ。
そこには打算もなければ狡猾な知恵はない、純粋な、そうあまりにも純粋な感情だけがある。
「レプリカのレプリカ」だけではなく、「レプリカのレプリカのレプリカ」に過ぎないブランドでさえもが仰々しい虚飾で自己を飾り高貴なレプリカジーンズを名乗る昨今、大江洋服店の存在意義はあまりにも高い、そして日々進化するジーンズが持つ無言の存在感もだ。

さて2008年にオーダーしたのはこのXXタイプ。
大江洋服店の基本パターンは全てヴィンテージのリーバイスを元にしたリーバイス・タイプばかりだが無論フルオーダーで別物を依頼する事も可能だがそもそもラングラーとリーバイスとでは生産設備が異なり、それによりあまり気づかれない個所に幾つか違いが生じている。
露骨に云えばそれらをクリアした復刻、レプリカは存在しておらず、それを分かっていてオーダーするにはまだ時期的に早い為、XXタイプをオーダーした。
いや本当に久しぶりにXXタイプを買う事となった。
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作り手の一方的な情熱だけが空回りしているブランドではない、買手への細やかな配慮も大江洋服店の特徴。
専用のボックス等、付属品も芸が細かい。
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シンプルなボックスにもちゃんとロゴが刻印されている。
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基本は本当に見慣れたXXタイプ。
数年前にリーバイス・タイプ断ちを意識しそれ以来、購入を控え着用も控えていた関係で買うだけじゃなく穿くのも実は久しぶりだ。
稀に穿くのは本当のリーバイスだがいずれもXX以外のオールド、ヴィンテージなのでレプリカ云々ではなく穿き慣れた型紙やパーツ、スタイルの筈なのに新鮮な違和感を感じる。
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実物のXXを研究し今や様式美的なディティールは全てクリアしている。
今更、パーツの素材や番手のこだわりを列挙する必要性は皆無だろう。
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一応XXをオーダーしたものの多少は遊ばないとつまらない、と云うか基本的にヴィンテージ・ラングラー愛好家にとりXXの完全復刻にはさほど興味がない。
そこで生地はブロークンデニムを採用。
44番生地ことこのブロークンデニムについて今更このブログを見ている人に語る必要は皆無だろう、そうラングラーを象徴するもう一つのデニム生地だ。
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右綾デニムではなく国産のブロークンデニムを使うのはこの時、大江自身初との事。
やはり人気がない(笑)だがそんな事はどうでもよい、未防縮でセルビッチ付きのキバタデニムは毛羽立ち感、スラブ感が強く従来のサンフォされたラングラーのそれとは明らかに違い、穿き込む楽しみさえ有している。
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赤ミミのブロークンデニムはビジュアル的には新鮮だ、そして生地裏には綾構造を破壊した正にブロークンの姿を見てとれる。
そして裾のチェーンステッチ位置はラングラーとリーバイスの構造的な違いに気づくヒントの最初であり、それを元にしている。
IMGP4916.jpg
バックスタイルは至って普通~ではない、ここにも余計なアレンジが施している。
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従来のリーバイス・タイプにはないバックポケット上のレザーラベルと補強布を留めるサイドステッチだ。
既にXXタイプのレプリカに飽きている我が身としてはささやかなアレンジを注文したが実はコレを真似たオーダーが多いそうなので、あえて解説すると、サイドステッチと補強布は1950~60年代のラングラージーンズのディティールから来ているがレザーラベルに関して云えば正確にはラングラーではなく1950年代のリーを参考にしている。
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リーのボーイズ、ユースで見られるネームラベルを参考に右ではなく左バックポケット最上部に配置し縫製のステッチが縫いきった後の延長もそれらのディティールも参考にしている。
プレーンでなく大江洋服店のロゴが刻印されているのは余計な遊び心である。
IMGP4922.jpg
帯上のレザーパッチは通常にリーバイス・タイプのそれだ、ディアスキンのパッチにロットナンバーのみでサイズ表記がないのはセミオーダーでサイズを若干いじっているからだ。
IMGP4921.jpg
極限まで忠実さを目指しながらそれでいて遊んでいる微妙な一本を客観視すると評価は二分するだろうが、まあ正直どうでもよい。
IMGP4928.jpg
レプリカジーンズと云う世界があまりにも多様化、拡散化した現代においてそれが意図したものなら、究極の忠実さと自己アレンジは両方とも評価される在り方だと考えている私にとりこれはアリな一本です。
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世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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