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2010-04

Wrangler考~其の3

レプリカブームによって確立したジーンズの価値観の一つに「裾上げはユニオンスペシャルによるチェーンステッチ」と云うものがある。
裾上げの際、切断面の処理は本縫いではなく巻き縫いで処理する事の利点は出荷段階とほぼ同一であること、洗い込むと傾斜したアタリが裾に生じ良い色落ちになる、と誰しもが知る現象だがそれに付随する情報も多い。
「ミシンはユニオンスペシャルに限る」「四つ巻きだと斜めにアタリが出ない」「折り返しのギリギリを縫うのが良い」等など、だがそれらには更に注釈も多い、いやそれ以前に間違いもあるが・・ヴィンテージと同じ?そうその確定した筈のワードでさえミシンの歴史と照らし合わせれば全時代と符合する現実ですらない。

そしてラングラーである。
オリジナルでは1947年の登場時点ではチェーンステッチのプロト11MWは存在しているが1950年代には完全にシングルでの処理へと仕様変更している。(プロトでもシングルのタイプもある)
つまりはラングラー及びマーベリックにとりシングルでの処理が本来の伝統の姿である。
そう分かってはいて中々それのみを納得して裾上げが出来ないのは、やはりブームが起こした価値観の影響を受けているからだ。
そしてこれらラングラージーンズは三本共に旧式のユニオンスペシャル社の裾上げ専用巻き縫いミシンにより四つ巻きで折り端から若干余らせた位置にステッチがくるよう綿糸により巻き縫いで裾上げをしていただいた。
IMGP9916.jpg
左綾デニム、サンフォ済み、とそもそも傾斜したウネウネが出づらいデニムでありながらご覧の具合に。
上からVFの復刻11MWZ、ジャンキーハーツ11MW、現行13MWZと偶然にも?良いアタリの順番に並んでいる。
まあこれだけ出れば上の二本は充分だろう、特にVFの11MWZは縫製や素材の不完全さばかりに目が行きがちだがシルエットと生地変化の顕著さ等、評価すべきポイントも多い。
IMGP9917.jpg
さて次に大江洋服店にオーダーしたBLOOPERS十周年記念ラングラータイプはオリジナルに忠実にシングルで縫製してもらった。
縦方向の縮率計算は100%完璧で、裾上げ不要のジャストのレングスである。
IMGP9703.jpg
決して傾斜したウネウネは出ないが原点であるヴィンテージと同一の仕様ってのも悪くはない。
そうあるべき仕様でそうあるべき結果に到達するのかは今後の穿き込み次第だ、そもそもユニオンスペシャルよりも古いミシンで施されたシングルステッチの在り方を安易に過小評価するのもどうかと思う。
そして経年変化と云う新品を使い込んでこそ発揮するレプリカジーンズ真の価値、その楽しみはHP10周年を迎えた自分自身へのご褒美である。
そう10年たってもまだまだジーンズへの情熱、ラングラーへの情熱は枯れる事はないない。
IMGP9751.jpg
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Author:BLOOPERS管理人
世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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