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2010-04

Wrangler考~其の6

事の起こり・・そうラングラーの歴史を語る際に外せないのは1947年のブランドスタートに関してだがそれ以前の物語も語りづかれている。
だがそれはケイシージョーンズ社時代のそれ、ではなく母体となるブルーベル社に関してのものだ。
稀に誤解している方もいるがブルーベルはラングラーの前身会社ではなく、そもそもラングラー自体がブルーベルと云うメーカーの一ブランドであった。(過去形)
その為ブルーベルのネームでワークウエアを創業から消滅に至るまでラングラー等と並行しながら継続販売し続けていた。
そしてこれも稀に誤解している方もいるようだがブルーベルと云うメーカーも今は存在しない、1986年にVFコーポレーションに買収され実質消滅しているからだ。
この時、1969年にリーを買収して傘下に収めていた同社によりアメリカを代表する三大ブランドの内、実に二つが所有された事になる。
以後ブルーベルの商標はラングラー、マーベリック等と共にVFの物となる、VF自体は1899年にペンシルバニアで設立された歴史あるメーカーではあるものの今ではアパレル総合商社としてのイメージが強い。
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さて、そのブルーベルである、歴代のラングラージーンズ、ジャケット、シャツにそのマークを見る事が出来る。
ベル無し、ベル有りと云う言葉があるように1960年代半ばを最後にラングラーの商品からそのマークが見られなくなる、一般的にはラングラーの存在規模が拡大した為にあえて知れ渡っていた親会社のネームをわざわざ出す意味必要が無くなった為とかワークウエアブランドと当時人気のジーンズブランドを明確に分けて展開する為だった等と云われている。
真偽はともかくとして我々日本人が遭遇した最初のラングラーはその為、既にベル無しであった、よって1970~80年代においてラングラージャパンの商品群ではそのマーク、ネームが無縁でも別におかしくはない。
それ故に1990年代において突如、情報として繰り返し語られたブルーベルと云うネームとマークに強烈な魅力と新鮮さを感じる事が出来た。
まあこれはXX等と同じで曖昧な古着の情報しかない時代に突如として膨大なヒストリーの世界が出現しそれに驚愕しつつ多くの若者が魅了されたヴィンテージブーム、レプリカブームの中ではブルーベルのネーム及びそのマークが確実に特別視されていたと云う事だ。
(*1962年にブルーベル社はベルギーにヨーロッパ発の自社工場をオープンしアメリカ大陸以外でもその販売網を広げて行った、そこではジーンズの持つファッションアイテムとしての価値が最大限認められた訳ではあるが、そもそもブルーベルを知らない国外への販売に関してその意味性の希薄さを自覚し自社のネームとマークをそれ故に省略したのかもしれない。)
IMGP2523.jpg
で、そんなブルーベルの歴史を簡単に紹介すると以下のようになる。
1897年、創設者CC・ハドソンは二十歳にして立身出世を夢見てテネシーの農場を後にノースカロライナへ移住し縫製工として地道に働きながらも7年後の1904年遂に自身の会社であるハドソン・オーバーオール・カンパニーを同州グリーンズボロに設立する。
それはダウンタウンの食料品雑貨店の二階を借り僅かな数のミシンでオーバーオールを縫製すると云う小さな会社であった。
1919年にはようやく自社工場を持つまでに成長し社名をブルーベル・オーバーオールカンパニーと変更した。
IMGP1307.jpg
伝説ではオーバーオールの重要な顧客である鉄道員らが丈夫で安い仕事着を提供してくれたお礼にと贈呈した記念のベルを工場内に飾ったところデニムを裁断、縫製する中で生じた青い埃をかぶりベルが青く輝いた事から社名をブルーベル・オーバーオールカンパニーにしたとされている。
その後1926年にはビッグベン・マニファクチュア社に吸収されその歴史は一旦消滅したかに思えるが1930年には再び社名をブルーベル・オーバーオールカンパニーへと戻す。
その為、本来吸収した筈のビッグベンが逆にブルーベルの傘下となってしまったように外向けには見える事となる。
更に1936年にはグローブ・スーベリア社と合併し社名をブルーベル・グローブ・マニファクチュア社とし当時としては世界最大のワークウエア・メーカーとなり同年には縮みを1%以内に収めたサンフォライズド・ファブリックを採用したスーパービッグベン等をリリースし市場で大好評を得る。
1941年にはミリタリーウエアの製造を開始し後に”マッカーサーのチノ”と呼ばれるように多くのミリタリーウエアを軍に納品した。
1943年にはラングラーの商標を持つケイシージョーンズ社を買収し1947年には”ジーンズ”と云う新しい名称を持つラングラーブランドを新たにスタートする事となる。
それは今から63年も前の出来事であった。
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世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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