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2010-07

BLACK SIGN bssn-10302B “Lumbermen’s double breasted underwear”

*ブランド名:ブラックサイン
*モデル名:ランバーメンズ・ダブル・ブレステッド・アンダーウェア
*素材:コットン100%
*生産国:日本
*年代:2010年

ブラックサインが今期販売したインナー二種類の内もう一つがこのダブルブレスだ。
アーミッシュがヘンリーネックと云う21世紀においてもその末裔がリアルクロージングとして確かな地位を得ているディティールであるのに比べるとダブルブレスは1930年代前後に死滅しており、正にヴィンテージレプリカの真骨頂的な商品である。
だがあまりにもマニアックなデザインな為、類似する元ネタらの実在をあまりにも知られておらず一般的な反応は低くアーミッシュより受けはよくないようだ。
IMGP0652.jpg
一見して見慣れない異形の外観ではあるがその歴史的な実在性の高さは安易に見逃せる筈はない。
事実、年始にサンプルを拝見する機会があり軽い感動と驚愕を覚えた。
IMGP0655.jpg
基本的な作りはアーミッシュと同一、だが奇異さの最たる根拠は胸当てのデザインだろう。
赤子の前掛けを連想して失笑する行いを別に否定はしないが、そんな安易な連想が愚かしいほどに物としては完成されている。
IMGP0647.jpgパールボタンの取り付け個所と胸当ての裏には丈夫な別生地が貼られている、胸部から首周りをガードする作りはヘンリーネック以上の安定感を誇る。
元々このディティールは上下一体の時代~そう1920年代以前の名残だ、脱衣の際に身体を通す為の開閉個所の仕組みは幾つかあったがこれもその中の一つが上下分離後も僅かな期間だが継続した希少な事例を再現したと云える。
IMGP0653.jpgパールボタンは特注の物だが二色あり使い分けられているが分かるだろう。
云うまでもなくこれも手付け縫製だ。
まあこれに限らず既製品の素材を安易に使わないのもブラックサインの特に主張しない本質的な凄さだ。
更に云えばそれを価格に上乗せしない良心的な姿勢は実に美しい。
IMGP0654.jpg実用に関して云えば着心地の良さはアーミッシュと同様だ。
正に極上の着心地の良さは肌着としては絶品である。
外観を気になると云う意見もあるだろうが所詮は肌着である、シャツの下に着てしまえば特に目立たない、多少ネックの作りの違いが気になるが、そんなものは誰も気にやしない。
bs1 - コピー
ブラックサイン専用のフラッシャー、定価は肌着にしては安くはない、だがこの作りを見ると安いとしか云いようがない。
カラーはアーミッシュ同様に三色販売されている、この極上のスラブ感溢れるグレー、生成り、黒となっている。
IMGP0645.jpg身体に沿った立体的なパターンを旧式のミシンにより丁寧に、それでていて古風な時代感を包み込むように縫製されている。
IMGP0648.jpg
複雑さが緻密な再現であると知覚するにはアメリカ黄金期以前の時代の知識が必要だ。
だがそれがなくてもブラックサインがそれを提示したのだ、それを興味の出発点として探究の道をスタートするのも悪くないだろう。
IMGP0649.jpg
販売された三色の内、ステッチラインが別色のグレーが視覚的には一番映える。
このフラットシーム縫製はウールのインナー類に1920~30年代では使われていたがそれが決して全てではない、ヴィンテージでは稀な部類に思える。
一般的な記憶的には1940~50年代のスウェットでの使用がポピュラーとされているだろうか。
以後の年代のフラットシームとは同数の針数でも少々の違いがある。
IMGP0646.jpgブランドタグは黒タグ、昨年開始したブランドなのでタグ類に多様さはないが実際そんな事はどうでも良い。
ネック処理も明らかにTシャツとは違うのは直ぐに気づけるだろう。
IMGP0650.jpg
内側の縫製を見て楽しめる~そんなTシャツは多いようで意外と少ない。
以前のMOM&POP同様にブラックサインもその楽しみは実に多い、裾部分の折り幅の狭さからも古風な手法が継承されている証があらわになっている。
意外とどうでもよい個所だが実は出来ていないブランドが多い。
幾ら外観のデザインや生地にこだわっても裏返すと近代の手法で処理された個所を見ると気が滅入る。
IMGP0651.jpgヘンリーネックのアーミッシュはその人気から定番化するのが決定している、が併しダブルブレスは不人気故に今期のみとの事で非常に残念だ。
一般受けしないデザインだとか云う以前に元ネタとの関連性を全く理解されないまま終わるのはレプリカマニアが口だけなのを証明した結果にしか思えない。
このような現象はレプリカ初期から繰り返し発生していたので今更くどくど云う必要はないが何とも寂しい限りだ。
そして云うまでもなく私は市場から消える前に全色買い揃える事を目指してる。
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世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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