VINTAGE CANTER'S TRIGS fraise stitch underwear(1930's)
*ブランド名:キャンター
*モデル名:フライス編みアンダーウエア
*生産国:アメリカ?(表記無し)
*素材:表記無し(コットン、ウールの混紡素材)、首リブはレーヨン?
*年代:1930年代
Tシャツの原型となるアンダーウエアのトップスが確立されたのは1930年代から1940年代頃か。
1950年代の完全なるTシャツの前史にはまだまだアンダーウエアとしか云い様の無い特殊な存在が多々確認されているがこれもその一つ。
生成りのシンプルな肌着だがTシャツではありえない細部の作り込みは手間暇を厭わない~だけではなく大量生産出来なかった時代のアパレルらしい無言の雄弁さを備えた存在だ。

クルーネックなのでTシャツらしいボディーラインだがやはり着丈は長く身幅、袖丈はショートで身体に貼りつくようなタイト感は時代を感じさせる。
特徴的なのはアームの付け根だ、直線的なセットインではなく脇の下が腕部下部と一体化するように裁断、縫製されている。

生地は針抜きのフライス編み、肌着系統では伸縮性の強さからこのように昔からボディー自体の素材に採用されている。
裾の処理も縫い幅の小さい古風な仕様を~当然ながらそうなっている。

ボディーはつなぎ目のないシームレスボディー、つまりは筒胴。
云うまでもなく吊編み機で編まれたボディーだ、このアンダーウエアが誕生した当時はそれが当たり前であった。

首周りはボタンが廃止されクルーネックになっているがリブ部分を縫い留める縫製が表裏一体した仕様になっている。

よーく見ると首リブは生地が違う、光沢感と艶やかな質感からレーヨン素材だと分かる。

ブランドタグは豪快に反りかえっている、同時代ではタグが付いていない物も多い。
その場合、印字かシールでタグの代用をしているが水を通せば容易く消失しブランド名、素材、サイズ等が不明になりやすい、もっともタグがあっても必要な情報全てが分かる訳ではない。

Tシャツではありえないヴィンテージスウェットのような凝った作りは年代により同じアメリカでも、物作りの価値観が違っている事実を実感させる。

袖リブの編み込みも現代のような裾処理が一般化する前の作りだ。

1930年代以前のアンダーウエアは単に希少であるだけでなく物体としての在り様が画一化された現代と違い異なる地域やメーカーによりそれぞれ違いが多く、物としての個性が非常に強い。
単純に情報や素地、設備が均一化していないまばらな未発達な時代ゆえだがその個性は何を見ても違うものでありう非常に愉快だ。

今のところヴィンテージの多様性そのものであるこれらアンダーウエア類はレプリカされたり、紹介されるケースは少ないので目立たないところで自己満足を最大限満喫出来る存在でもある。
*モデル名:フライス編みアンダーウエア
*生産国:アメリカ?(表記無し)
*素材:表記無し(コットン、ウールの混紡素材)、首リブはレーヨン?
*年代:1930年代
Tシャツの原型となるアンダーウエアのトップスが確立されたのは1930年代から1940年代頃か。
1950年代の完全なるTシャツの前史にはまだまだアンダーウエアとしか云い様の無い特殊な存在が多々確認されているがこれもその一つ。
生成りのシンプルな肌着だがTシャツではありえない細部の作り込みは手間暇を厭わない~だけではなく大量生産出来なかった時代のアパレルらしい無言の雄弁さを備えた存在だ。

クルーネックなのでTシャツらしいボディーラインだがやはり着丈は長く身幅、袖丈はショートで身体に貼りつくようなタイト感は時代を感じさせる。
特徴的なのはアームの付け根だ、直線的なセットインではなく脇の下が腕部下部と一体化するように裁断、縫製されている。

生地は針抜きのフライス編み、肌着系統では伸縮性の強さからこのように昔からボディー自体の素材に採用されている。
裾の処理も縫い幅の小さい古風な仕様を~当然ながらそうなっている。

ボディーはつなぎ目のないシームレスボディー、つまりは筒胴。
云うまでもなく吊編み機で編まれたボディーだ、このアンダーウエアが誕生した当時はそれが当たり前であった。

首周りはボタンが廃止されクルーネックになっているがリブ部分を縫い留める縫製が表裏一体した仕様になっている。

よーく見ると首リブは生地が違う、光沢感と艶やかな質感からレーヨン素材だと分かる。

ブランドタグは豪快に反りかえっている、同時代ではタグが付いていない物も多い。
その場合、印字かシールでタグの代用をしているが水を通せば容易く消失しブランド名、素材、サイズ等が不明になりやすい、もっともタグがあっても必要な情報全てが分かる訳ではない。

Tシャツではありえないヴィンテージスウェットのような凝った作りは年代により同じアメリカでも、物作りの価値観が違っている事実を実感させる。

袖リブの編み込みも現代のような裾処理が一般化する前の作りだ。

1930年代以前のアンダーウエアは単に希少であるだけでなく物体としての在り様が画一化された現代と違い異なる地域やメーカーによりそれぞれ違いが多く、物としての個性が非常に強い。
単純に情報や素地、設備が均一化していないまばらな未発達な時代ゆえだがその個性は何を見ても違うものでありう非常に愉快だ。

今のところヴィンテージの多様性そのものであるこれらアンダーウエア類はレプリカされたり、紹介されるケースは少ないので目立たないところで自己満足を最大限満喫出来る存在でもある。
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