アンダーウエアのハナシ 其の一

古いアメリカンクロージングを愛好すると当たり前のようにTシャツも気になる対象となる。
夏場なら一枚で外出出来るし、シャツの前を開いて露出しても特に恥ずかしくはないが、そもそも肌着であったのは誰もが知るところ、と言うか今でも肌着ではある。
そう時と場合により使い分けられているからですね。

無地だとTシャツ本来の姿である肌着らしく、プリントが入ると一枚でも着れるカジュアル衣類となる。

ヴィンテージの世界でそんなTシャツの存在を遡っていくと時にはスポーツウエアなんて顔もあるのも、まあよく知られた事実ですね。

で、本題に戻って更に遡ること大凡1930年代前後になるとファブリックや細部の作りに現代では見慣れない要素の多い肌着になる。
で、1940年代くらいのアンダーウエアではTシャツと呼べる外観をほぼ完成させている。

上と下のデッドストックは大凡1940~50年代のアンダーウエアで現代の感覚でもTシャツと呼べるデザインだ。

このシアーズの半袖サーマルは1960年代のモノですが袖の作り込みは大戦以前の仕様を色濃く残している。

でそれらより更に遡ると・・

そこには上下一体式で足首から手首まで覆うウール素材のアンダーウエア、ユニオンスーツとなる。
真冬だけかと思いきや、このスタイルでサマー用もちゃんとあった。

年代は19世紀後半、1800年代のアメリカのカタログから~
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