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2015-03

ラングラージャパンを回想する 其の二

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1971年10月4日にVANジャケット40%、三菱商事30%東洋紡績30%出資でラングラージャパンは設立した。
社長には当時VANジャケットの専務取締役、大川照雄氏が就任。
そんなラングラージャパンの商品構成は当初から他のジーンズブランドとは少し違いがあった。
1974年発行のジーンズ特集のムック本に簡単ながら、デニム以外の商品構成の多さ、トータルで洋服を展開する事が明記されていた。
これは90年代のレプリカジーンズブームと同じように60~70年代当時のジーンズブランドはジーンズのみか、同じ素材のG-ジャン以外に他の服をほとんど販売しておらず、誕生当時から、ありとあらゆるジーンズファッション向けのアパレルを展開するラングラージャパンは異色の存在だったようだ。
まあVANジャケットが母体なので、そもそもあらゆる洋服を生産するノウハウに長けているのは当たり前と云えば当たり前ですが、そこが他社との大きな違いでもあったようだ。
勿論リーバイスもアメリカでは既にワークウエアだけでなく、と言うよりもカジュアルファッションブランド化していたので、ありとあらゆる服を販売していたがまだ日本ではそのレベルに達していなかったようだ。
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ラングラージャパンが紹介したジーンズファッションはラングラー本来の労働着に根差したウエスタン、カウボーイではなく、スポーツカジュアル、アウトドア等がメインで実に多彩で華やかであった。
JEANS & SPORTSWEAR と銘打たれたキャッチコピーと言うかサブネームのようなワードが全てを表現している。
これは日本独自の標語だ。

登場前から販売戦略のあったラングラージャパンはジーンズの負のイメージ~若者文化の中でもヒッピーや反体制運動と言ったものを全否定した、明るく健康的なアメリカのイメージを前面に押し出し成功した。
それは今現在も日本ではアメカジと呼ばれるカジュアルファッションそのものであり、アメカジの基礎作りに大きく貢献した事が想像できる。
実際1970年代半ばでは多くの先行した他社を抜き、ビッグジョンについで国内二位の売り上げを堂々記録している。

しかしその圧倒的な個性は1980年代になると生き残った&成長した他のジーンズブランドの多くもデニム以外も含めたトータルファッションを提供するブランドになっていたので希薄化してしまった。
特に70年代の圧倒的な躍進に比較すると80年代が停滞に見えるのはVAN本体の倒産(その後、再建はしている)が影響しているのかもしれない。

さて話を戻すと同じ事の繰り返しは90~00年代でも起きている。
先に書いたように90年代に数多く誕生したレプリカジーンズも当初はジーンズオンリー、デニムオンリーだったが21世紀にはジーンズ以外も手掛けるトータルファッションの商品構成になっていた。
まさに時代は繰り返す、ですね。
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さて話しを少し脇道にそらすと、1960年代に誕生した国内ジーンズブランドの多くはアメリカ製のデニム生地を採用していた。
キャントミルズ社のデニムを採用したキャントンは国産ジーンズブランドの草分けとして有名ですね。
で、そのキャントンを縫製していたマルオ被服がコーンミルズ社のデニムで製造した自社ブランドがビッグジョン。
エドウィンも当時は外国のデニムを採用していた。
国産デニムが主流となるのは1970年代からですが、どれが初の国産デニム、純国産なのかは各社意見の相違があり結論は避けるが、それらと横並びでデビューしたラングラージャパンのジーンズも十分、純国産ジーンズの先駆けの一つと言っていいんじゃないでしょうか?
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少なくとも1960年代の時点で国産デニム、国内縫製でジーンズを販売していたVANジャケットは先駆の一つであり、その系譜に位置するのがラングラージャパンであった。
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世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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