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2015-03

ラングラージャパンを回想する 其の十二

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さて最後にラングラージャパンの過去商品を今、買うべきかどうか?とい言う話です。
元々このような話題は質問として散々浴びてきたので、ここ20年くらい多くのユーザーの共通した話題だと言えるんじゃないのでしょうか。

これまで書いたように疑似復刻、架空復刻が多すぎて近年、興味を持ち始めた人にとり現代の復刻ラングラーやヴィンテージデニムのムック本を参考にしても分からない物が多いのが問題の理由でしょうが、そもそも現代のラングラーの商品構成、様々なブランドとのコラボ商品等、ヴィンテージのデザインや素材感を取り入れたが全くの現代衣類という独自色の強い物ばかりの現状を思えば、過去商品のみ復刻の縛りで見る必要は全然ないと思う。

つまり昔も今もヴィンテージっぽいデザインをしたデニム製品がここ20数年の日本市場におけるラングラーブランドの一貫した特徴だとも言えなくもない。
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なので、気にいれば何を買おうが個人の自由です。
ただし古着市場で価値のある、希少な、というものではないので、あくまでも適正な価格、現代古着らしい価格であれば、まあイイんじゃないのでしょうか。
人にあまり知られていない&着ている人がいない少し変わった物をお金をかけずに自己満足で楽しむのは、それはそれで有意義だとは思います。

ただし生産時期、ジャンルによって多少は違う見方で楽しむ事が出来るので、幾つか紹介&解説してみたいと思います。
先ず1970年代のデニムはラングラーというアメリカンブランドのネームながらも実態としてはいわゆる国産デニム、国産ヴィンテージの分類に実質的には含まれる物です。
なので本来は古いバイソンやブルーウエイを集めている人向けなのですが・・残念ながらそうは認知されていませんね。
1960~70年代の国産ジーンズはデニムの供給元からアメリカ等海外、国内メーカーの東洋紡、倉敷紡績などの系統に分かれており、それらの性質、色落ちの違いを楽しむのも一興・・と言いたいが、まあどうなんでしょうね。
国産好きには米国ブランドは興味の対象外ぽいですが・・
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一連のコラムで完全省略した90年代後半のアーカイブシリーズの111MJ。
それなりに違いはあるが、この当時の復刻としては優れているので個人的には今でも有効だと思う。
特にここ数年のリージャパン企画の復刻ジーンズ、デニムシャツのパターンや細部の作りにかなり不満を持っているので違いが分かる人には原点回帰で手を出してもイイんじゃないでしょうか。
ただ個人的な不満としてはこのシリーズ、代表的な11MWZを発売していないこと。
オープンサイドシームでルーズシルエットの11MWZをまるで代表格のように扱い続けた事には疑問を感じる。
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タグの表記ナンバー、デニムのオンス等に間違いもあるが日本市場に媚びたレザーパッチをやめてプラパッチをちゃんと採用したのには当時、好感が持てた。

尚よく受ける質問で「ヤフオクに出ているこのヴィンテージは買いですか?」とあり、見てみるとこの時期の復刻品ってケースが実に多い。
確かに出来栄えは良いがジーンズにしろウエスタンシャツにしろ画像だけでも直ぐに判別出来るポイントが幾つかあると言うか、外観上の違いも数か所あり、何度もいうように完全復刻なんてのはどのブランドでも出来ていないので。
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次にVFジャパン時代の復刻11MW。
ラングラージャパンは1999年に社名をVFジャパンに変更した、80年代の時点でブルーベル社がVF社に買収され消滅してから数年後の遅れた改名でしたが2000年には早々と消滅してしまう。
実質的にラングラージャパンの製品を継続したVFジャパン時代に新たに発売した復刻11MW、11MWZはそれぞれ1940年代末、1950年代初頭のタイプ二種類だけで、あっと言う間に消滅したがその完成度は意外と高い。
特に外観だけでなくパターンはそれぞれオリジナルに割と近く、生地感もかなり似せていた。
一般的なユーザーはリーバイスタイプの分厚くゴワゴワして縮みのでるデニムを好み、それのみがヴィンテージデニムと思い込んでいた人が多く、ラングラーの場合、忠実にやればやるほど拒否されるというおかしな現象があっただけに、随分と思い切った取組みだったが・・
市場では全く評価される事はなくVFジャパン時代は終わりを告げる事となる。
個人的にラングラー復刻デニムのある一時期の頂点なので、もう少し評価されてもいいんじゃないのか?と思っています。
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最後にVFジャパンにトドメを刺した?700シリーズ。
いわゆるレギュラーの新シリーズで価格も手頃で中古加工も個性的、スタイルもシャープで意外と市場受けしそうで・・結果的には特に注目される事もなくコレらを最後に日本におけるラングラーブランドの運営はエドウィングループのリージャパンにバトンタッチされる事となる。
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アメリカのラングラーがカウボーイ向けという絶対的な市場を持ち、定番故に変化の少ないジーンズ等を何十年も販売し続けている事と比べるとラングラージャパンにしろ今のリージャパンにしろ不動の定番が存在しない。
歴史がある割には原点回帰や定番のアピールが常に弱かったのが昔も今も日本のラングラーですね。
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最後のVFジャパン時代も含めて1972年~2000年の28年間のラングラージャパンの軌跡は国産デニム、国産ジーンズの誕生と発展の歴史とヴィンテージ復刻の歴史、それぞれと絶妙に入り組んだものでした。
それらが今後、忘れ去られてしまうかどうか分かりませんが・・消滅して既に10年以上経過し何事もなかったかのように日本のラングラーとアメリカのラングラーは何事もなかったかのように存在し続けている事を考えると・・
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Author:BLOOPERS管理人
世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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