トヨタ産業技術記念館~其の一

明治時代末期から続く工場跡地を利用したトヨタグループの博物館ですが私的には国産自動車産業の展示よりも赤レンガの建物や繊維紡績機器の方が魅力的である。




有料エリアに展示されている中の一つ~スーパーローダーはコップチェンジ式の緯糸自動交換機器である。
それまでG系統のシャトル織機はシャトルチェンジ式だったが。
戦前はそれでも良かったが戦後の技術革新による新ワインダー体系に対応する為ノースロップ式等と同じコップチェンジ式にする必要から開発されたもので正確にはノースロップ式とは異なるコップチェンジ機器である。
G系統ではG3型にオプションとして取り付けられて以降、G8型以降では標準装備として以後のG系統の必需品的パーツとして凡そ1960年代~1980年代において重宝された。

そしてG3型。
デニム好きにはウエアハウスのデニム生地を織る為に現在でも運用されている逸話で馴染み深いですね('ω')ノ
戦前、戦後初期のG型に続く人気機種で新型機開発の盛んであった繊維紡績産業隆盛期のある意味、後半を象徴するシャトル織機ですね('ω')ノ
G3型はG型の後継機種として開発され薄手、中厚、厚手と多様性に富んだ生産能力があり様々な用途で日本中、そして輸出された海外でも活躍した歴史を持つ。

このG3型自体はG型と同じシャトルチェンジ式だがオプションのスーパーローダーを取り付ければコップチェンジ式にもなる。
G3型の後期には初めからスーパーローダーを装備したGL3型が生産されている。
現在ウエアハウスのデニムを織っているのは正確にはそのGL3型である。

トヨダ製以外の繊維機械も19世紀から20世紀、と言うか明治、大正、昭和の希少な産業機械が数多く並ぶ。


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