デッドストック ジャパン・ヴィンテージ・カバーオール 1940年代 其の二

昨日の続きです('ω')ノ
戦後、ヴァンジャケットにより広まった洋服文化~米兵により持ち込まれたデニム、レザー、ミリタリーウエアの流行が現代日本のアメカジ文化、製造販売産業のルーツのようにする意見はここ十数年、よく見聞きするが実はあまり正解ではない。
当然ながら戦前、戦中に洋風産業、文化があり、舶来の洋服、労働服と言うのはデザインから物自体まで数多く、日本にきており確かに和洋折衷という面では今よりも和の側面が強いがちゃんと日本にも存在してた。
ので、シングルニードルで単純な作りだがカバーオールもこんな具合に存在していた。

ちなみに着用していないし、する気も無い。
一応、着れるサイズだが着心地は悪いし、現代人が着ると縦方向に短いデザインになってしまうのと、洗濯すると縮むからですね('ω')ノ
日本にアメリカのサンフォライズ技術(防縮加工)が伝わるのは戦後の東洋紡の取り組みからなんで確実に、そしてどれくらいの縮むかも不明、そしてボタンや生地、縫製糸の強度を考えれば水を通すのは問題だと思う。







さて検品して合格のラベルがあると言うのに裏返せばこの補強の跡。
明らかに穴を埋めるための行為ですね('ω')ノ
物資が不足した時代ゆえの利用ですね、普通なら裁断される前に破棄されるレベルの生地なので。
こうして粗末ながらも完成させた服を見ると当時の苦労がしのばれる。
尚、大半の当時の衣類は戦後の物資不足の中、着つぶさているいのでそうそう残ってはいないし、あっても日本人の体型の変化からリアルに着るのはやや問題がある。
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