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2020-06

Wrangler考~其の9

世界の三大ジーンズ~その死後硬直化したフレーズで語られる場合ラングラーに限らずいずれも過去の栄光を回想する物語に終始する傾向にある。
確かに世界的に存在し歴史がある、と云う意味合いではアメリカ文化の象徴であるこの三社のジーンズやそれに関連するジャケット、シャツには今現在、世界中に拡散した個々のジーンズ観、アパレル観の根源的な要素がぎっしりと含まれている。
定番とか伝統と云う変化を期待されない価値観に押し込められたラングラーらだが誕生当時からそんな筈はなく今から63年前にテキサスで誕生した当時では既に大手として君臨していたリーバイス、リーへの熱い対抗意識に燃えていたことだろう。
それ故にジーンズ云う名称込みで多くの外部要素をジーンズに持ち込み、いや今にも続くジーンズの在り様の方向性の一つを成型したとも云える。
そんな中、他社との差異を意識して採用したのがトップスの胸ポケットへ施された飾りステッチ~サイレントWである。
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ラングラーを象徴すアイコンとして21世紀においても継続される仕様は先行した二社とはトップスに関する考えの違いを表しているように感じる。
アーキュエイトどころか赤タグさえ長い間リーバイスのウエスタンシャツには付属する事はなかった。
圧倒的に二社よりもG-ジャンのモデル数が多く時代的な変化も顕著でその複雑に作り込まれ、実用性とデザイン性を見事に両立させた存在感はジーンズ、ウエスタンシャツ、G-ジャン全てにおいて均等に高い存在価値を付与したラングラーズの特性だと云える。
その在り方の外側に露出した分かりやすいポイントがこのブランドを誇示するサイレントWの採用だと云える。
そう本来ジーンズにのみ求められた遠くから見ても、デザインを知らない人が見ても直ぐにラングラーだと分かる分かりやす過ぎるアイコンはその存在を全身に纏う事が許されているのだ。
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時代が進行しラングラー固有と云えたデザイン的な個性が希薄化するとそのパーツは正にイコンと化し、その存在感を発揮する事となる。
他社と大差ないアローヨーク、ダンガリー生地のウエスタンシャツはその外観の没個性ぶりは同時代の多くのメーカーに云える事だがサイレントWが持つ価値観は素材やパターン、縫製等からラングラーの個性、特質を見抜く手間を省いてくれる。
それ故のにイコンと云う訳だ。
IMGP0400.jpg
1986年以降のVFグループ傘下のラングラーにおいてG-ジャンが冷遇されているのは誰しもが知るところだ。
単純にファッションの多様性、リアルなウエスタンウエアとしての意義~G-ジャンの必要性をさほど感じない時代への変化にVFは同行し今のラングラーとなっている。
それは確かに残念な事実だがそんな現実と未来を余所に過去に固執する我々は過去のイコンとして残り続けているG-ジャン、ウエスタンシャツに今も熱い思いを向ける事となる。
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Author:BLOOPERS管理人
世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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