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1970年代のアメリカではラングラージーンズに大きな変化が起きていた。
伝統的な綾織デニムからブロークンデニム(ブロークンツイルデニム)に素材を変更した事だ。
ラインナップも若干、整理されたが、フラッグシップモデルたる13MWZと124MJの上下になったのは1960年代中盤とそれよりも前の出来事だ。
で、ラングラージャパンが同時期に展開していたデニムは全くの別物である国産デニム、国産ジーンズではあったが基本的な外観のデザイン、ディティールはアメリカ仕様を模倣していた。
ただしジャケットの袖の縫い付けなどは内縫いに仕様変更されたアメリカとは違い少し前のダブルステッチの外観をしていた。
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日本人向けに再構成された各スタイルのジーンズたち。
サイレントW、スクラッチレスリベット、プラパッチ、両シームの巻き縫い等基本は忠実だが、ベルトループが7本でなく5本だったり綾デニムのジーンズも存在する等、違いも目立つ。
また初期の頃はトップボタンは米ラングラーが使用しているものと全く同じものを使っていた。
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13MWZでも11MWZでもないが、これらストレートシルエットが定番だったようだが当時の日本人向けに調整されたシルエットで、やや細め股上も浅めになっている。
ラングラージャパンに限定しないハナシだが80年代の国産ジーンズに比べると意外な事に70年代の国産ジーンズの方が股上が浅いものが多いように思える。
当時、今でいうローライズが流行ったという話は聞かないが何故か、そのような中古ジーンズをこれまで数多く見てきた。(試着してきた)
勿論、ハイウエストのベルボトムも存在する。
また細めなのも多いが特にウエストサイズの表記から考えると、むしろ小さいと呼ぶべきものも見受けられる。
このようなサイジングの特徴は正確な比率やメーカー毎、年度毎の違いまでは分からないので、あくまでも個人的な感想です。
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デニムに限らずファブリックは国産かと思われていたが中にはアメリカ産のブロークンデニムも採用していたモデルがあるようだ。
もっともカタログには14オンス以外、12オンスのブロークンデニムも記載があり、すべてがアメリカ産とは断定出来ない。
それに14オンスはあるであろうヘビーオンスのブロークンデニムでも明らかに同時期の本国アメリカでのラングラーとは異なる生地もあり、本場とは違う種類の米国生地かもしれないので産地当ては意外と難しい。
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基本的にワークウエアとしての展開はしていないがジーンズ、G-ジャン以外にオーバーオール、カバーオール、デニムベスト、シャンブレーシャツ、ワークシャツ等のファッションとしてのワークウエアの顔をしたカジュアル衣類を数多く販売していた。
それらの多くは60~70年代のラングラー、ブルーベルがアメリカで展開していた物のデザインをベースに再構築されいるものが大半だった。
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プリントTシャツのような存在は本家ではこの時代見られないだけに日本的だった。
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個人的な思い出としては80~90年代初期のヴィンテージブーム、レプリカジーンズブームの時、ラングラーに関する情報、知識はリーバイス等と比べて少なく、間違いも多かった。
更に、当時のラングラージャパンが展開していた復刻デニムも明らかな違いだけでなく、そもそも復刻する元が存在しないジーンズやG-ジャンさえ販売しており、困惑と混乱、そして不満を強く覚えていた。
(ラングラージャパンへの猜疑心や近親憎悪的な感情を私が覚えたのは、この当時)

だが、それ以外に国内古着市場で顔を合わす、忘れさられていた1970年代ラングラージャパン過去商品も私の頭を悩ませた。
ラングラージャパン初期のジーンズはアメリカ製のジッパー、リベット、トップボタンと如何にも70年代のアメリカンジーンズの顔をしながら素材はアメリカらしくない、スタイルもアメリカらしくない、裏返すと縫製仕様やディティールに違いが多い有様に困惑したものだ。
ホント昔はその正体が判明するまで混乱したものです。
とくに生産国表記タグが欠損したり印字がとんだ物も古着では当然多く、過去のラングラージャパン製品であることに気づくまで、時間がかかったのは確かでした。
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