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前回、イッキに80年代末から90年代半ばまで踏み込んだので少し後進して90年代前半のハナシです。
この時期ラングラージャパンのカタログは意外なほど豪華だった。
ブルーブックと銘打たれた毎シーズン発行されるそれには復刻、現行、メンズ&レディース、デニムは上下、それ以外のアパレルの掲載からブランドヒストリー等と読み応え十分。(実際の商品はカタログ未掲載が更に数多く存在したようだ。)
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10MWZは復刻で知られる10MWとは無関係の別物、コーミルズ百周年記念デニムを使用したアメリカ製の現行品。
80年代末の流れで複数のシルエットと加工が販売していた。
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66MJは124MJをデザインベースにしているが素材や革パッチ等からヴィンテージの要素を取り入れた現行品と言うべきものでしょうか、あるいは独自の解釈で誕生させた疑似復刻ラインの一つと言うべきか。
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90年代前半のアンティークラングラーとも呼ばれた復刻ラインで避けて通れないのはタガキラングラーと呼ばれた、ダルチザンの田垣氏が企画に加わったとされるデニム類ですね。
レプリカジーンズの草分け的存在の一つのダルチザンを演出した人の手によってこれまでにない忠実な復刻がされた・・と思っている人も当時いたようですが、我々は茫然としていたのが実際のところでした。
代表格の49MWはバックルバック、ボタンフライ、オープンサイドシームとリーバイスに限らず1940年代前半くらいのジーンズではよく見られた仕様を盛り込んだ架空復刻モデルだった。
当然、大戦後生まれのラングラーの歴史上、該当する、類似するジーンズは存在しない。
個人的には大胆でどこか詐術的な存在である事になんとも言えない感情を抱きながらも、試着した際のサイジングのおかしさも気になった。
ハイウエストだがそれはヴィンテージでいうところの大き目のボーイズサイズの履き心地に近い感覚があった。
このほかにも初期復刻特有の60年代仕様のサイレトW等、当時の40年代~50年代の復刻を目的に作られたジーンズ達の原型、参考資料は1960年代の11BZXだったのでは?と推測している。
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さて当時はヴィンテージデニムの復刻、再現の情熱に憑りつかれた作り手、売り手、買い手が多くいた時代ですね。
私も同様でした、その固い頭で復刻と言う観点でのみ見ると90年代前半のラングラージャパンの商品には不満ばかり感じていましたが併しそれは私の勝手な個人的な評価に過ぎないので、着て楽しむ服としては十分市場価値を持っていたのも確かでしょう。

熱病に憑りつかれたような90年代のヴィンテージ復刻のブームが過ぎ去った21世紀のリプロ、アメカジ事情を考えると、これまでの狭量な執着心はなんだったのだろうか?と思うほど多彩で個性的な商品を販売している。
それらの多くは復刻とか再現とは言い難い物が多数をしめ、創作デザイン、架空ヒストリー等その自由さを目の前にすると過去の、20年前のラングラージャパンへの一方的な見方自体が誤りのように思えてくる。

そして21世紀の日本のラングラーも復刻というワードさえ使わなければ、これでもかと言えるほど自由にやっている。
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さて月日は流れても過去の商品のこうような縫製仕様は実は過去だけでなく、今でも色んなブランドで結構見かけたりする。
巻いているようで・・
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巻いていない・・古い縫製仕様を様式化してしまっている。
今でも普通に見かけるので過去商品をそれだけで不完全と言えなくなってしまっているのも又、確かな事実だったりする。
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