前回に続いてのハナシですが、「豊田式織機」と「豊田自動織機」を混同し、「豊田式織機」をトヨタ自動車の前身とする誤解ですが、実はネット上で検索すると幾つか同様の間違いを見ることが出来ます。
あまりにも多いのでイチイチ、揚げ足取りのような事例を羅列しませんが、大手マスメディアから地域行政、業界団体など個人以外でも実に多くが勘違いをしている。
私も含めて個人の間違い自体はよくある事だし、そうそう人の事は言えないので個人のそれは目をつむるにしても・・・・

で個人ではない中には豊田佐吉が自動車事業に進出~などと死後に行われた事業を、そう息子の豊田喜一郎と混同している記述もあり実にいい加減で、これではTV放送で間違いがあっても当然?仕方がない?と納得すべきと錯覚するほどだ。

だが肝心のモノ自体、百年前の織機と言う大げさなワード自体には間違いはないので、そこに関してはホッとしている。
歴史あるモノ作りの高貴な姿に偽りはない。

ですがこのようなケースは昔から我々の世界~国産ヴィンテージ復刻の情報でも実に多い。
各種情報媒体からメーカー、ショップ等でさえも「力織機」「自動織機」と言う名称が間違った使われ方をするケースは昔から今でも普通にあるし、古くないシャトル織機を過剰に古く紹介したり、その逆に実はそれらより古いがシャトルレスの為、古さを理解されていない織機など、である。(勿論、誤りでない情報もちゃんとある)
まあ、それでも出来がった、織りあがった国産デニム、国産ファブリック自体、更には実製品たちが良質なモノなのは間違いはないのでモノ自体の本質的な価値が下がる訳ではないが、セールストークやマニア向け解説の頓珍漢ぶりに時より困惑するのは残念ながら事実だ。
それなら薀蓄を遮断してモノだけで純粋に判断する非マニアックな、素朴で予備知識を必要としない買い物が実は一番、正しいのかもしれない。

さて、そんな世間的にはどうでもいいことに思いを巡らし久しぶりにネット検索を続けると、戦前の日本でジーンズの事を香港ズボンと呼ばれた~なんて勘違いがほぼ事実として定着しかけているような様子に複雑な感情を覚える。
(ホンコンの意味、漢字を知らず音で聴いたハナシから想像で飛躍した結果の間違いだ。)

この他にも日本のジーンズ、デニムや服の歴史に関して明らかな間違い(今でも別の情報ソースで確認できる)がいつしかウキペディア等に掲載され事実として定着するケースは他にもあり、そのような状況に言葉にするのは難しい感情を覚えてしまう私は所詮、無心でモノを買えないただのマニアである。
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*写真は大正時代、愛知県内の紡績工場で稼働する機械式織機の写真。
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