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2020-08

BLACK SIGN bssn-10301B “S/S Amish underwear”

*ブランド名:ブラックサイン
*モデル名:アーミッシュ・アンダー・ウェア
*素材:コットン100%
*生産国:日本
*年代:2010年

ブラックサインのアーミッシュ・アンダー・ウェアはTシャツの原型として1910~30年年代に存在し、現代では完全に忘れさられたインナーを21世紀に蘇らせたものだ。
今では当たり前の下着文化が形成途中の時代に存在した類似するそれらは19世紀末から続く下着文化と近代のそれとを繋ぐ貴重な存在だが過去に復刻はおろかまともに紹介されたためしがない、いや唯一の復刻は昨年2009年のブラックサインであり今年もやはり裏切らない、今回は半袖だ。
そしてそのブラックサインの先駆にして革新的な挑戦はレプリカマニアには無関心、ヴィンテージマニアには賛美と云う言葉に詰まる状況であった。
そもそもヨーロッパで誕生した肌着の原型は上下一体式であったがアメリカにおいてそれがようやく上下セパレートしたのは1910年頃の事である。
その為、当初は上下共にユニオンスーツの名残が随所に見られる、トップスの場合ヘンリーネック仕様もそれ故だ。
パンツに関して云えばアーミッシュの元ネタが実在した時代にはまだブリーフやトランクスは誕生していない。
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ボタン位置が左側に寄っているが片手で外しやすくした為だろうか、1920~30年代の実物を見るとどれもサイドに寄っている、中にはより豪快に寄っている物もある。
ただしそれは全て左側と云うことはなく右側もあったりする。
IMGP0657.jpgスラブ感が強く未防縮の生地はコットン100%、洗う度に縮み、傾斜と素材感を顕示する。
無垢で洗浄、染色を経ていない糸で織られているのでネップ感が全体に残っている。
オリジナルと同時代の類似するそれら、さらに祖先的な物も含めて素材は必ずしもオールコットンではない、ウールが主で更には混ざり物もある。
ブラックサインとしては春夏のインナーとしてオールコットンで当時の風合いを再現している。
IMGP0658.jpg縫製の大半は手間をいとわない時代に実在した古いタイプの4本針のフラットシーマー仕様。
袖は数段に編み込まれたリブになっておりその作り込みの凄さは単なる折り返しや別生地のバインドとはレベルが全く異なる。
IMGP0659.jpgボタン個所には別生地での補強措置がとられている。
ボタン自体もオリジナルのパールボタンを使用している、黒蝶貝の貝殻から削り出されたドーム型のそれには狭いピンホールが二か所しかなく縫い留めるのは全て手付けと云うパーツだけでなく縫製にも手抜きはない。
IMGP0660.jpg単純に外観を似せると云う発想でなく、素材、パーツ、縫製の全てをまだ近代化した設備の無い80年前のそれに近付ける為に手作業の増加等手間を厭わない姿勢こそ真のヴィンテージレプリカだ。
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裾部分の処理も縫い幅が狭いヴィンテージの在り方を極自然に再現。
IMGP0662.jpg生地の持つ生命感は見せかけではない、タイトで身体に貼りつくような当時の着こなしで対応しても着心地は正にストレス知らずの最良のものだ。
それでいて縫製やリブのおかげで実はかなり丈夫だ。
ただし手付けボタンはドレスシャツ同様に洗濯機で豪快に洗うと破損、欠損の恐れがある。
よってネットに入れる等たかだか肌着でありながら丁寧に取り扱わないといけない。
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見る者により只のヘンリーネックTシャツとしか判断できないが、実はそうでない物を特に解説も無しに販売するブラックサインの自信と云うか度胸には恐れ入る。
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尚、昨年の長袖と違い今回のアーミッシュは販売以来あまりの売れ行きに欠品が相次ぎ、追加生産が決定したがそれでも市場での品薄感は消えない。
ある程度は評価、認知された証と云えなくもないが明確に元ネタやその背景が知れ渡ったかと云えばそれはまだまだ、と思うが・・
Image0008.jpg
いずれにしろヴィンテージと呼ぶよりもアンティークと呼ぶ方が相応しく、アメカジ~つまりカジュアルではなく衣類の在り方が未分化領域の多い時代のこれらはアメリカンクロージングとしか呼ぶしかない。
そんな忘却された未知領域にして過去と云う確実に実在した世界が復刻とは云え身近に感じられる時代が来るとは思わんかった。
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世界の三大ジーンズブランドWranglerの歴史と各年代の実物を紹介するHP「BLOOPERS」のブログ版。
ラングラー以外のアメリカンクロージングから国産ヴィンテージレプリカブランドまで私的感性に従い手広く紹介していきたいと思います。

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