IMG_2330_201601090829045ed.jpg
古着の世界の魅力はオーパーツのような矛盾した存在が時より出てくる事ですね。
このG-ジャンもそう、一応は124MJと記載したが正確な品番は分からない。
素材や縫製仕様から1970年代のものと断定でき、ブランドラベルから1970年初年度くらいの同年代では初期のモデルと分かる。
だが3ポケの外観は11MJZやその影響を受けた3ポケの111MJ等1960年代前半までのデザインで、1960年代半ばで111MJは124MJにモデルチェンジした際に4ポケにデザインは固定されている。
勿論ジッパータイプの24MJZも4ポケとして同時期にモデルチェンジにより誕生し以後、継続しているだけに、この時代で3ポケはかなり例外的な存在なのが分かる。
と、言うか実はこの私物以外に同一モデルを見た経験が全然ない。
1970年代初期と古くはないが生産数の少なさを想像させる。
IMG_2333_20160109082916863.jpg
黒タグだが細文字のロープロゴは1970年初年度に使われたも物で直ぐに太文字に変更される。
一般的に古着で見かける1970年代のG-ジャンはその太文字の黒タグが大半ですね。
またサイズ表記がM表記なのも珍しい、通常は数字で36、38等と表示される。

素材は採用されたばかりのブロークンデニム。
右綾でもない左綾でもない織り方で、綾構造を破壊したという意味でブロークンと呼ばれる。
近年、派手にクラッシュした中古加工ジーンズをブロークンジーンズと呼びそのデニムの名称を誤解されるケースがあるが全く関係ない。

タグ上のフックにはライトオンスの綾織デニムが使われている。
この時代の左綾デニムとも異なる生地ですがこのパーツ用として見られるケースが多いので本体のデニムに関係なく分業で大量生産され取り付けていたのでしょう。
IMG_2318_20160109082722324.jpg
このG-ジャンのもう一つのオーパーツぶりはフロントのボタンが全てスナップボタンと言う事だ。
つまり袖口、胸ポケット以外にスナップボタンが使われている。
ブランドイメージとして他社に先駆けてスナップボタンを採用した経緯のあるラングラーですがメンズのG-ジャンでは胸ポケット、袖口等に採用しているが、フロント開きには従来のドットボタンなので非常に変わっている。
IMG_2319_20160109082723f00.jpg
全体的に非常にキレイに作られている。
胸ポケットやサイレントWにいびつな歪みはなく、以前よりも更に大量生産に特化した作りにシフトして雑さが増してゆく時代背景を思えば非常に意外な美品ぶりにちょいと嬉しくなる。
IMG_2320_20160109082725574.jpg

IMG_2321_201601090827261f4.jpg
状態が良すぎて色落ちは全然進んでいないが箇所により縦落ちのキレイな経年変化を確認出来る。
IMG_2322_20160109082727dc5.jpg
スナップボタンのロゴもだいたい向きがあった位置で打込まれている。
IMG_2323_20160109082748e06.jpg
フロントを開くくと前立て裏にセルビッチが配置されているが所謂、疑似耳でシャトル織機で織られたデニムでは無い。
まあ1960年代から既にそのようなデニムが大手ブランドでもかなり採用されていたので特に気にすべきポイントじゃないかもしれない。
1960年代~70年代前半はシャトル織機で織られたデニムと最新鋭のシャトルレス織機で織られたデニムが混在していた。
IMG_2324_20160109082749ade.jpg
画像はまだあるので次回に続く。
スポンサーサイト