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戦前の日本の繊維業界の資料をチェックすると必ず数多く登場するのがシャトルの宣伝や説明。
動力で動く力織機だけでなく手織り、足踏みも含めて凡そ生地を織る為の織機と言えば全てシャトル式であった時代なので重要の道具であったのは言うまでもない。
戦後の同資料に比べると紹介されるシャトルの多さはやはり壮観ですね。
で、今回はそんな中の一つで、東洋シャットル合名会社の広告より~鷹印シャットル。
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戦前らしい言葉遣い、旧漢字で彩られた如何にも古臭い資料において、そもそもシャットルと言う呼び名もそんな昔の言葉の一つだ。
現代ではシャトルと呼ばれているが戦前ではシャットルと呼ばれていた。
戦後、外来語の呼び名が訂正されてゆく中、シャットルもシャトルに変わり今に至っている。
今でも古い繊維業界の資料や、昔堅気の職人の中にはこの古い呼び名をそのまま使うケースもあるとか、ないとか・・

さて話を戻すとそもそもシャトル織機の道具であるシャトル(シャットル)を社名に使う程、当時はポピュラーなものだった、主要製品として企業が成り立つほどの需要があったのが分かる。
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で、そのような東洋シャットルの鷹印シャットルの実物、薄い和紙のようなパッケージ入りのデッドストックの山です。
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旧漢字、横文字の場合、読み順が今と逆など如何にも戦前の旧世代の日本製品らしさ~と言うかそのものですが風情を感じますね~とはいえ、やはりこれらも私個人が持つ限り只のオブジェ、コレクションですが。
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シャトル自体はシンプルな綿織り用でシャトルチェンジ式の自動織機、あるいは普通織機と言った当時の力織機全般に適用するスタンダードなタイプのようです。
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実用はそもそもしないが・・今でも使えない事はない。
それほどシャトル織機の根本的な仕様は変化していないと言いたいが、普通織機なら兎も角、自動織機の場合、国内の多くの機種がコップチェンジ式に切り替わった過去がある。
のでその後の絶滅を生き延びた、現在においても国産セルビッチデニムを織っている自動織機に分類される力織機の多くは当然コップチェンジ式なので残念ながらそのままでは使用出来ない。
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昭和レトロと言うワードが近年、人気と言うか定着しているがこれらは大正時代から昭和初期に掛けての物。
また日常品や美術品でもないので市場価値は全然ないと思うので手に入れるのに札束は必要は無いが、傾向的に以前は繊維産業が盛んであった地域の骨董市とかで出会うケースが稀にある。
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前回、コップチェンジ用シャトルを紹介したようにシャトル織機の機能や用途に合わせてシャトルには色々な種類、時代による違いある。
調べる、集める対象としてはここまでくるともはやファッションやらアンティークとも違う気がするが・・(笑)
いや意外と奥が深くて楽しい世界でもある。
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