IMG_2567_20160202201615ec6.jpg
前回、東洋シャットル社製のデッドストックのシャトルの山の中に幾つか映り込んでいた同時代の他社製品は合同シャットル株式会社製品とパッケージに記載されたものです。
IMG_6053_20160202201632169.jpg
これも同じく戦前、繊維産業が日本が誇る最大の産業であった当時の遺物。
その時代、着物や手ぬぐい等の伝統的な生地から、シャツなど洋服の生地の生産に利用された道具たち~まあ未使用品ですが。
IMG_6054_20160202201634c9d.jpg
一般的な綿布用のシャトルと思われる。
同じシャトル織機でも毛織物や重布、シルク等ではそれぞれ異なるシャトルが存在する。
また力織機では無い~つまり手織り、足踏み等の原始的な織機はシャトル式であってもシャトルの形状は異なり、実は一口にシャトルと言ってもその種類は同時代であってもかなり存在する。
それ故に、織機=全てシャトル織機の時代ではこのような専門に扱う企業があっても全然おかしくないと言う事でしょうね。
IMG_2559_201602022016130ad.jpg
パッケージに時代相応の痛みはあるがそれもデッドストックであるからこそ拝める当時の姿ですね。
IMG_2558_20160202201612590.jpg
今でも使えるか?と言えばどうでしょうか。
物的には当時まだ主流だった普通織機とシャトルチェンジ式の自動織機には問題なく使用出来るとしか言いようがないですね。
逆の言い方をすれば、コップチェンジ式の自動織機では使用出来ない。
つまり古くても阪本式の力織機では使用出来ない。
G3型等の豊田式の場合、G3までのシャトルチャンジ式には可能ですが、コップチェンジ式のGL3以降には使用出来ない。
ようはセルビッチデニムを織る為に稼働しているシャトル織機の大半には使えない、と言う事ですね。
IMG_2557_20160202201610c61.jpg
(*普通織機~自動織機の登場により、それ以前の緯糸自動供給機能の無い力織機を分類上、そう当時は呼ばれていた。)
(*自動織機~緯糸自動供給機能のある力織機のこと。豊田式と阪本式では機能が異なり、前者はシャトルチェンジ式、後者はコップチェンジ式を発明当時に採用していた。)
(*シャトルチェンジ式~シャトル丸ごとを自動交換する緯糸自動供給機能。豊田佐吉の発明により大正時代から実用化された。)
(*コップチェンジ式~シャトル内の緯糸を巻いた管のみを自動交換する機能。シャトルチェンジ用のシャトルでは機能しない。日本では阪本式が初めて実用化した。)
(*G3型~豊田佐吉発明によるG型織機の後継機種の一つ。G3までは従来のシャトルチェンジ式だがGL3からはコップチェンジ式に改良されている。つまりシャトルチェンジ用シャトルはG3には使えるがGL3には使えない。
豊田式と阪本式では同じコップチェンジ式でも機能がそれぞれ異なる。)
IMG_2556_201602022016094e0.jpg
ちょいと解説したように同じシャトル織機でも使えるシャトルと使えないシャトルがある。
よくメーカーやショップがディスプレイとして利用している使い込まれたシャトルの大半はこのような普通織機あるいはシャトルチェンジ式用のものばかりです。
年代物だからどうの~という以前にデニム生産現場では実用出来ないので、関連するメーカーやショップの多くにとり、それ以外に使い道が無いと言う事でしょう。
まあデニム以外、日本の伝統綿布を織っている機屋の中にはシャトルチェンジ式や普通織機等の特別、古い力織機を運用しているところも多々あるので、そのような機屋では使えるかと思います。
IMG_6664.jpg
最後に戦前の同社の広告資料から~つまらないくらいシンプルですが、戦前の仰々しい言葉遣いや独特なイラストが無いのは残念だがこれはこれで、当時の広告スタイルの多様性を確認出来る資料の一つですね。
スポンサーサイト